コラム
親権者を決める際の考慮要素
親権者の決め方
親権とは、未成年の子供が一人前の社会人になれるように監護教育するとともに、その財産を維持管理するためにその父母に認められる権利・義務のことです。婚姻中は基本的に、夫婦が共同して親権を行使します。父母が協議上の離婚をするときには、子供の親権者をどちらにするかを協議します。協議できなかったり、協議が調わないときは家庭裁判所が以下のような事情から子供の利益を考えて決めます。
父母側の事情
これまでの監護状況
子供に対する愛情の程度
親族の援助の可能性
年齢、健康状態
資産・収入・職業
住居・監護環境
子供側の事情
年齢
性別
心身の発育状況
現在の環境への適応状況
兄弟と離れることになるか(実務ではできるだけ離れないようにする傾向があります)
環境の変化に対する適応能力
子供の意向(子供の判断能力の程度に応じて意向を確認します)
父母や親族との関係
まとめ
様々な事情が考慮されますので、いくつかの事情が欠けているから親権が認められないということではなく、総合的に判断して、どちらが親権者として適しているかという観点から判断されます。
離婚、親権についてお悩みのかたは是非、板橋区にある西台法律事務所にご相談ください。