コラム

逸失利益

逸失利益の求め方

後遺障害が残った場合、仕事や家事に大きな影響が出てしまいます。そこで後遺症による逸失利益が支払われます。

この逸失利益は、基礎収入 × 労働能力喪失率 × 喪失期間に対応するライプニッツ係数で求められます。

基礎収入

原則として事故前の現実収入を基礎とします。将来、現実収入以上の収入を得られる可能性がある場合には修正されることがあります。また、主夫(主婦)の場合は賃金センサスを利用します。

労働能力喪失率

後遺障害認定等級ごとに労働能力喪失率が決まっています。

ライプニッツ係数

ライプニッツ係数とは将来の得べかりし利益を現在の価額に計算しなおすための中間利息控除のことで、簡単に言うと将来的に受け取るはずの収入を前倒しで受け取る際に「発生する利息」を控除するために使う指数です。こちらは労働能力喪失期間から割り出すことができます。

具体例

具体的な事情によっても変わりますが、一例として以下のようになります。

①30歳男性 年収600万円 後遺障害等級14級

(600万円×労働能力喪失率5%×係数22.1672)

逸失利益 665万160円

②55歳女性 専業主婦 後遺障害等級11級

(賃金センサス385万9400円×労働能力喪失率20%×係数11.2961)

逸失利益 871万9234円

保険会社からの提示は労働能力喪失期間やライプニッツ係数が裁判所基準よりも低いことが通常です。保険会社からの提示金額に納得いかない場合は板橋区にある西台法律事務所にご相談ください。ご相談は無料です。